前巻機山
2020.04.02
■報告者  田中源治
■山域、山名  上越 前巻機山
■メンバー L:岩崎正隆 M:田中源治 計2名
■年月日、天候
  2020年3月19日(木)  天候:快晴
■コースタイム
清水、宿9:25-950m10:50/11:05-1100m11:40/45-1370m12:30/12:40-1700m13:55/14:05-1160m14:45/15:00-桜坂駐車場16:10-清水、宿16:45 
■記録
 当初3/19に神楽峰、20日に巻機山を計画したが、20日からは天気がよくないようなので日にちを計画し直した。関越道を順調に走ることができたこと、天気に恵まれたことでいい春スキーができた。雪は例年に比べ極端に少なかった。藪スキー、ブナの疎林や無木立の湿雪を滑る、スキーをザックに付け急登を上り下りする、上越の山並みを楽しむことができた、いい山スキーだった。岩崎さんもわたしも20数年前に滑っているところである。
 高田馬場を5時45分発、清水、宿に8時40分に着いた。雲天の近くの駐車場に5,6台の車があり、先行者がいるらしい。宿に車を置き、宿のすぐ上からスキーを付けた。ほぼ夏道を歩き、桜坂の駐車場へ。途中橋の上は2度スキーをとる。夏道の登り口に取り付く。井戸の壁まではどうにかシールで行く。そこからはスキーをザックに付け、岩崎さんがステップを切り、後をわたしが続く。雪はザクザクでアイゼンはいらない。1100m辺りでブナの疎林になり、再び、シールで登る。下りが期待できたが後述。そこからはスキーにちょうどいい斜面になるも、細ブナ、灌木が目立つ。雪が多ければ、井戸の壁もこの辺りも灌木の上の枝だけが出て、いい斜面なのだろうと思う。以前4月末に来た時、雪に埋まった枝の先に薄黄色い花を付けたマンサクを見たことがあった。ボーダーと歩きの人が下って行った。1350mまで辺りまで登ると木がなくなり、強い風を感じるようになる。米子頭山など周りの山々が見える。80年代初め、ysdは巻機山や牛ケ岳から南東面を滑っていた時期があり、懐かしい。わたしはSさんと柄沢山から柄沢を下ったことが思い出深い。ニセ巻機の下まで先日野村さん達が下り始めた辺りまで行くことにした。やはり、笹や灌木が出ているが、雪が多ければ埋る所だろう。
 1700m辺りの藪でシールをとる。下る準備をしていると、5,6人のボーダーがニセ巻機から下ってきた。素晴らしく上手だった。歩きの人が下りてきて、上に泊まる予定だったが、天気が悪くなりそうなので下りてきた、と言う。下りにかかるが、雪は重い。わたしはシールの糊がスキーに付いたのか、滑らないので、少し下でワックスを塗る。岩崎さんは快適そうに下る。滑るのにはいいところなのに、わたしは快適に下ることができずに、井戸の壁の上まで至る。そこでスキーを担ぎ、急斜面を下りた。スキーを付けたり、担いだりした。小尾根の下で再びスキーを付けるとすぐに取り付きに出て、宿の近くまでスキーで下ることができた。
 民宿やまごは、ゆかたがあり、お爺さんの米子沢安全訓練の話、イノシシ取りの話などを聞きながら夕食をとった。宿帳に書くように言われ、前の週の、会の人達の名前を見てびっくりした。

                           


3/20(土)天気予報は荒天、朝起きると、雨、雪、雪が止むなど安定しない。前日のスキーに満足したため、神楽峰は止めて帰ることにした。日白山の入り口、平標山の入り口を確かめた。河内沢沿いの道にはまったく雪はなかった。                   

金山岩(きんざんいわ)
2020.04.01
■報告者 川島
■山域、山名 平湯 金山岩(きんざんいわ)
■メンバー Lふくちゃん、M川島
■2020.2.29 曇り時々晴れ時々ガス
■コースタイム 8:40平湯温泉スキー場リフト上(1780m)>>13:40金山岩ピーク下(2430m)ワサビ沢~~16:00林道(1600m)>>16:40スキー場(1715m)~~16:50スキー場リフト下(1300m) 【8時間10分】



早朝都内PUしてもらい、平湯温泉スキー場の営業開始に合わせてピッタリ到着でした。
リフト2本を乗り継ぎ標高480m分を稼いでゲレンデトップへ。金山尾根の方向を確認すると固くなったトレースがうっすら残っていました。



すぐに登ったり下ったりを繰り返し、狭い尾根で藪が濃いのでくねくねと前のトレースの方も悩みながら歩いた形跡です。ガイドを上げたり下げたり思わずリーダー「うっとおしいなぁー」この道を折り返すことになったら大変そうです。



2000m頃からは雪が深く斜度もでて、灌木にひっかかってはかき分けGPSを頼りに進みます。谷の部分はフカフカで美味しそ~う。



森林限界を上がると金山岩ピークが出現!



ピークはスキーデポの往復となりそうなので、本日は岩の下部をトラバースで目的のワサビ谷上からドロップインです。





少し重めの深雪をバフバフと滑る。



2000m位から藪が多く、とうとう密林地帯となり、行く手を阻まれ急な枝沢を下ることに。参考にしたログもやはりここを通っています。









周りは岩も切り立っていてデブリも多いけど雪はしっかり安定しているのでさっさと通過したい。



沢芯下部が少割れていたが何とか板で渡れる。



1800mまで降りると傾斜も緩く狭まった谷から脱出してほっとする。あとは林道までどう行っても大丈夫!とリーダーの力強い言葉に励まされ、なおも地図には見えない藪と沢起伏に挑む。





そして林道に出た時には「おー生きて出られた!」冗談か本心かは追及しません。
あとはゲレンデまで100m林道を登る。(これは地図でしっかり見えますが、心は林道に出て終了のため大きなおまけ)林道も所々に雪崩跡がありカチカチ油断禁物です。

スキー場に出てあと一滑りはクールダウンと思いきや余力なしで到着でした。



後に今回降りた沢の東側の沢を超えた尾根を下る記録を見つけました。分岐ポイントは2200m付近。その方は少し下りすぎてトラバースとありました。上部のパウダーが美味しいからでしょうか。この山域一帯の2000m以下は藪多しのようです。
次回機会があればこちらの東側下りルートに行ってみたいです。

富士山 お釜まで
2020.03.31
■報告者 川島
■山域、山名 富士山
■メンバー Lふくちゃん、M川島
■2019.5.19 晴れ
■コースタイム 5:00富士宮口五合目>>10:40外輪山>>11:15剣ケ峰11:35~~11:45お釜底11:50>>13:10外輪山13:50>>滑走開始14:00~~15:00五合目
【10時間】

前日18日夕方に五合目到着。降り口で苦労する山スキーヤーも見られたので、入山口を上がり付近を偵察し明日のルートを確認する。麓は雨でしたが下の雲も晴れ、日が暮れるころには駿河湾の夜景がきれいに見え好天の兆し。




19日5:00少々ガスがかかり細く雪が残る夏道出発です。



20分ほどで六合目に到着。ここからスキーで登ります。
まだ斜面はカチカチなのでクトー装着。
前日の存分に楽しまれたであろう痕跡の冷凍保存は特に手強い(>_<)。
辺りはスッキリと晴れ下に雲海が広がり思わず「おお~~!」。



登れど登れど景色は変わらず、酸素が薄い~大きく呼吸しながら進みます。
お日様のおかげで徐々に斜面が緩んできました。



11:00少し手前の岩ミックス状態から板は担いで外輪山到着です。



風もなく暖かなのでゆっくり休憩。
お釜を覗きながら剣ケ峰を目指します。
ここまで来るのは初めてなのでほぼ満足です。



さあどうしよう。
「登り返さない程度にちょっとだけ滑ろうかな~」と言うと、リーダーふくちゃんは「こんなチャンスはなかなか無いですよ!行くしかないでしょ!」と熱い。
「それもそうね~!」二人はドロップイン。





10分程であっという間にお釜の底に到着です!!熱いよ~。

外輪山の縁をぐるりとじっくり見渡して登り開始。





見上げると富士宮口に近い方向にトレースがあったので目指してみたものの、斜面は急になり雪も緩みすぎ岩も登場…。途中で断念して剣ヶ峰方面へ軌道修正。
滑りは快適だったけど、結構疲れる登りです。登りの後の滑りと、滑りの後の登りの違いでしょうか・・・でももっと滑りが待てるんだ。

外輪山でのんびり休憩し滑走ポイントまで岩ミックスを降り滑走を開始。



雪は柔らかくなったが、固まりも多く重い。
途中外人さんが私にカメラを向けて手を振ってくれているので足も疲れたけど頑張る。



ふくちゃんは余裕で気持ちよさそうに滑る。



あれ?さきの外人さんがシリセードでスキーより速い!(だって直滑降 @0@)

そして15:00無事に五合目駐車場に下山。
おなか一杯満足の一日でした。
チセヌプリ
2020.03.29
■報告者  今村美生
■山域、山名  ニセコ山系 チセヌプリ
■メンバー L:川島、M:加瀬、桐生、くまちゃん、今村 計5名
■日程、天候
  2020年3月22日(日) 雪秩父→チセヌプリ→チセヌプリ駐車場 (→新千歳空港、帰京) 天候:晴れ、微風
■コースタイム(ルートは添付地図参照)
  雪秩父 (568m) 6:30発→<3h>→チセヌプリ頂上(1134m)→<45min>→チセヌプリ駐車場 10:20到着



■山行記録

3月22日(日) 晴れ

 楽しかった羊蹄ニセコ合宿(ゆる版)もとうとう最終日。夕方までには千歳空港に行かなくてはいけないので、本日は比較的短時間で登りと滑りを楽しめそうなチセヌプリへGO!天気図の状況を見ると、少なくとも午前中は好天で風も弱そうで期待大!

 昨日の羊蹄からの帰りに偵察に行き、チセヌプリ駐車場でバックカントリーの後片付けをしていたいくつかのパーティから情報収集したところ、川島Lのプラン通り、雪秩父から入り、湯沼や沢を左に見ながら尾根を詰めていくルートが登りやすいよう。チセヌプリの旧スキー場コースに入ると怒られるらしい。そして山頂付近はカリカリだったとの情報もあったが、今日は風が弱いのでもう少しましかもしれない。

 早朝出発なので清算と、朝食(2個の大きなおにぎり!)受け取りは昨晩のうちに完了。4時半頃に起き出して最後のひとっ風呂を浴びてから荷物をまとめ、山の準備もして、6時に玄関に鍵を置いてチェックアウト。五色温泉ありがとう!また来ます!!

 チセヌプリスキー場駐車場へは一番のり。既に青空が広がり、気分はウキウキ。雪秩父まで5分ほど歩き、駐車場傍でスキーを履いて出発!昨日のトレースがはっきり残っているので利用させてもらう。



 青空のもと、順調にサクサクと登る。途中、デブリの山に出くわし、スキーを外してよじ登る場面があったが、パノラマライン除雪作業の前線地点でした。

 とにかく晴天無風で景色が美しい!だが夜の間に雪が硬くなっており、あまり早い時間に登ってしまうと斜面がまだ硬い可能性があるねと話しながら登る。



 雪が緩むのを期待し、途中の広々と景色を見渡せる場所で長めの休憩をとることにした。約870m地点。チセの山頂をバックに記念写真をとってのんびりおやつタイム。めちゃくちゃ気持ちいい。ずっとこんな生活していたい。



 20分ほど休んでから再出発。私は念のためクトーを付けて最後の山頂への登りに取り掛かった。ところどころ硬い雪面。斜度も徐々に急になり、集中集中。ベテラン加瀬さんが先頭になり、できるだけ雪が柔らかく、斜度が緩くてキックターンしやすいルートを選んで登ってくれている。

 遠くに先行していたボーダーがいるだけで、私たちしかいなかったはずなのに、いつの間にか後ろからシール登行の2人組が迫ってきている。ものすごい勢いでガシガシ登ってくる。見るとクトーはつけておらず、比較的直登に近い角度でシールを効かせながら登ってきている。それにしても凄いパワーだ。

 「おはようございます。すごいスピードですねー!」

 「いやー、岩内の方に雲があるから、だんだん天気悪くなりそうだし早めに行動だよ。どこから来たの?」

 「東京の方です」

 「すごいねー。飛行機で来たんだねー。昨日はどこに行ったの?」

 「羊蹄行きました。喜茂別から登りました」

 「おー、どのあたりまで登ったの?」

 「1500mくらいまで」

 「そりゃすごい登ったね!すごいねー」

 「お兄さんたちは近くの人?」

 「そう。あの辺り(とふもとの方をさす)」

 「いいですねー。うらやましい!」

 会話中にあっさり追い抜かれた。さすが地元の山スキーヤー。キックターンも華麗で、本当にすごいパワーとテクニックだ。

 そしてとうとう山頂!少し風があるがそよ風程度。360°パノラマが広がり、とにかく絶景!いやー、気持ちイイ!
 


 地元の二人組は縦走するらしく、東方面へ消えていった。さて私たちはどう下ろうか。川島リーダーの頭の中には既にルートイメージがついている。大斜面を南に滑り降り、沢は登ってきた左岸では無く、右岸側を滑るようにすれば、良い斜面を駐車場までスムーズに滑れそう。山頂付近の雪はカリカリだが、斜面は柔らかくなり始めているのは登行の時に確認済み。これは楽しみだ!!

 方角を定めて、リーダーからアンヌプリを正面に見ながらドロップイン!!



 硬い雪面に緊張したのは最初だけ。あとは無限に広がる雪面に思い思いにシュプールを描く。



 雪は適度に柔らかく、ほとんどストレス無く滑ることができる。ヒューヒュー叫びながら降りていく。途中、シャーベット状の斜面もあり、本当に滑りやすい!!! もったいないが面白すぎてどんどん高度を下げてしまう。あー、でももったいない!おかわりしたい!!でも飛行機の時間もある!楽しい!!終わっちゃうのもったいない!!

 露天風呂が見えそうな雪秩父対面の斜面を楽しくトラバースし、最後はリフト下をくぐってスキー場下部に出て駐車場まで滑り降りて終了。
 
 下りはあっという間だった!おそらく最高のルートを下れたと思う。川島リーダーのリーダーシップとルートセンスに脱帽です。

 楽しく片付け、開店直後の雪秩父で滑った斜面を眺めながらのんびり温まって楽しい羊蹄ニセコ合宿(ゆるゆる版)は終了しました。

 最後は空港手前の支笏湖湖畔に寄り、樽前、風不死、恵庭岳を眺めました。樽前の外輪山は雪で真っ白。樽前も山スキーができるようで、機会があれば行ってみたい。
 

 文責 今村
浅草岳
2020.03.28
■報告者  今村美生
■山域、山名  浅草岳
■メンバー L:ふくちゃん、M:菅澤、野村、今村 計4名
■日程、天候
  2020年3月15日(日) 清水集落→浅草岳(旧大自然館前に駐車)→帰京 天候:晴れ
■コースタイム(ルートは添付地図参照)
  2020年3月15日(日) 旧大自然館前 (488m) 7:45発→<4h>→嘉平与ポッチ手前(1434m)→<1.5h>→旧大自然館前 13:20到着



■山行記録

3月15日(日) 晴れ

 昨日とは打って変わっての好天予報に胸を膨らませながら宿を出発。浅草岳登山口の旧大自然館前(除雪終了地点)には長岡ナンバーや新潟ナンバー等の地元の車が10台近く泊まっている。これは期待できそうだ!ウキウキしながら準備をして出発!
 青空が広がり、日が差している中を楽しく登り始める。すぐに暑くなり、薄着になる。雪は少し硬いが今日ならすぐに緩んでくるだろう。前後にもパーティがいて賑やかな山。私たちだけだった昨日の巻機とは雰囲気が全然違う。



 稜線に出てからも風はそんなに強くなく、快適にハイクアップ。本当に気持ちがいい!



 途中、滑るのによさそうな斜面を物色しつつ高度を上げていく。犬を連れたパーティもいてびっくり。前岳付近にパーティがいるのも見えてきた。そろそろ緊張感のある嘉平与ポッチに近づいてきたところで、リーダーから「ここら辺までにしましょうか」との言葉。ここから先の稜線はかなり狭く、滑ってもおもしろくないことや、昨日の激戦でかなり体力を消耗していることが理由。嘉平与ポッチの高度感のあるトラバースはちょっとやだなーと思いながら登ってきた私は二つ返事で賛成。

 比較的平らな稜線上でのんびりと準備をしていよいよ滑降開始!

 ほぼ登ったコース沿いに滑り降り、狙っていた1360m付近から少し左側に膨らんで面ツルのパウダー斜面を堪能。めちゃくちゃ楽しかった。写真のバックのシュプールです。



 下の方の雪は日に照らされてかなり腐ってきていたが、楽しく滑って終了!

 苦行だった昨日とは打って変わって楽しいばかりの山スキーでした!

 文責 今村

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